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その後オレはテニス部に入り頑張ることにした。
入った一年生は女子もあわせて5人。
男子はオレ・春原
女子はあの三人だ。
「あの見学来ていた男子3人、入らなかったな」
春原が少し残念そうに言うと
「ああ、そうだな」
と、適当に答えた。
なぜなら、オレは今それどころではないからだ。
時間は少し遡り、今朝下駄箱での出来事になる。
-部活が終わったら校門の前で待ってます-
小さな手紙だった。
誰からかもわからない。
「どーした?そんな難しい顔して」
「いや、何でも。」
「そうか。」
春原はそれ以上聞いては来なかった。
そして部活が終わり、走って校門に向かった。
着いたら見覚えのあるシルエットが立っていた。
「早かったね」
「お前だったのか。坂本」
そう。待っていたのは坂本だった。「何のよう?」
「前から気になってた事があるの」
「滝島君さ、彼女とかいるの?」
「・・・いないけど。なんで?」
「そっか!いないのか。よかった。・・・あのさ、よかったらあたしと付き合わない?」
「え?」
「どうかな?」
「・・・ゴメン。君の事よく知らないしさ。」
「・・・そっか。しかたないよね。・・・でもあたし諦めないからね。いずれまたちゃんと言うから!それまで彼女つくっちゃダメだからね。・・・なんてね。じゃ、帰るね」
「あっちょ・・・」
行っちゃった
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