一日目・『舞い降りた天使』

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これは、ザ・ニートと呼ばれ、 とくに何もなかった青年を 変えた出来事である…。 『7時39分』 ジリリリリリリリ!! 部屋中に大きな目覚まし音が 鳴り響いた。 「ふわぁ~…」 眠そうに目を擦りながら 体を起こす青年がいた。 彼は中道 朔。 この物語の主人公である。 朔 「…あ、もう朝か…。」 しばし無言…。 朔 「とりあえず…よいしょお~」 背伸びをする朔。 ここまでは、 普段の彼の日常生活だ。 ただ…ここからは、 普段と違っていた…。 朔 「…あり?」 しばらく動きが止まる朔。 彼が目にしたものは、 自分のベットの中、 正式に言えば、 彼の隣にいるもの、 …ものというより人。 そう。 彼の横には、小さな少女が 眠っていたのだった。 朔 「…何これ?」 とりあえず戸惑う。 朔 (なんなんだ一体…、 夢か?ゲームのやり過ぎか?) 頭の中で自問自答しながらも 真偽を確かめるため、 ほっぺをつまんだ。 朔 「おぉ~伸びる伸びる♪」 ほどよい柔らかさのほっぺは ほどよく伸びた。 もちろんだが、 自分のほっぺなんかつねらない。 目の前の少女のほっぺを つまんでいるのだ。 「うう…っ」 さすがに伸ばし続けていたら、 何かを感じたのだろう、 顔を少し動かした。 しかし、起きない…。 朔 「…ごくっ。」 つい唾を飲み込んだ。 目の前の少女…よく見たら…、 朔 「やば…かわいいかも」 よく見ると、 目の前で寝ている少女は、 まるで天使のような笑みで 眠っていたのだった…。
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