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「ねぇちゃん!おかわり!」
「ぼくも!」
規介が元気よく、カラのお茶碗を差し出し、実がそれを真似る。
「はいはい、ちょっと待ってな」
あたしはそれを受け取ると、ほかほかのごはんをよそう。
「ごちそうさま、いってくる」
亮二が慌ただしく米をかきこむと、家を出る。
「あ、行ってらっしゃい……って、もうこんな時間?!チビども、早く食べて準備しな!」
「太一兄ちゃん!かのを保育園まで送って!」
「えー、めんどくせぇ」
「いいから!遅刻しちゃうでしょ!」
…とにかく、梶原家の朝は慌ただしい。
家族みんなが無事に朝食を平らげ、家を出たのを見届けると、あたしはようやく一息ついた。
そのとき。
「芽衣子、ちょっと話があるから、飯くったら居間に来い」
黙ってお茶をすすっていたお父ちゃんが口を開いた。
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