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「閉じ込められてもう18年かぁ」
「急にどうしたんですか?」
今のフレイを見つめ、思い出す。
出会った時、彼女はまだ5才。
「いや、フレイも大きくなったなぁって思ったんだよ」
「なんですかそれっ!!ものすごくオジサン臭いですよ!」
フレイは本当に綺麗になった。
出会った頃は短かった赤い髪も、今では伸びて女性らしくなった。
「だって、明日で18でしょ?」
「え……覚えてたんですか!」
先程まで戸惑っていたフレイの表情が、途端に明るくなった。
彼女と出会ってから13年。
ボクにはフレイの考える事すべて、手に取るように分かる。
何と言えば彼女は喜び、何と言えば彼女が悲しむかさえも。
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