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「これで良いんだ、フレイ」
「でも、このままじゃ……」
リーズが死ぬ。それは明白だ。
でもフレイは、自分がどうしたいのか、わからなくなっていた。
今日までの優しいリーズ。
先程までの冷たいリーズ。
そして今のリーズ。
その豹変っぷりに、フレイの気持ちは追いつかない。
好きだった。
けど利用され、裏切られた。
でも本当はそうじゃなかった?
整理が出来ないまま、フレイはリーズを見つめる。
リーズが浮かべている表情は、柔らかい笑顔。
だが、顔が溶けていく様は、まるで泣いているようにも見えた。
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