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「リーズさん!!来ちゃいました」
「また剣の稽古をサボったの?ダメじゃないか、フレイ」
そう言ってリーズさんは私に、天使のような優しい笑みを向ける。
私は炎の牢獄をくぐりながら、誤魔化すように猫なで声で頼む。
「だってリーズさんから教えてもらいたいんだもん」
「本当に仕方ないね、フレイは。いいよ、剣を持って」
「やった!!お願いしまっっっす!!」
私が剣を構えると、リーズさんも本を置いて剣を持ち構えた。
刹那、私は彼に斬りかかる。
思えば、私とリーズさんの出会いは、私が子どもの頃にまで遡る。
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