― 01 ―

3/9
前へ
/27ページ
次へ
「リーズさん!!来ちゃいました」 「また剣の稽古をサボったの?ダメじゃないか、フレイ」 そう言ってリーズさんは私に、天使のような優しい笑みを向ける。 私は炎の牢獄をくぐりながら、誤魔化すように猫なで声で頼む。 「だってリーズさんから教えてもらいたいんだもん」 「本当に仕方ないね、フレイは。いいよ、剣を持って」 「やった!!お願いしまっっっす!!」 私が剣を構えると、リーズさんも本を置いて剣を持ち構えた。 刹那、私は彼に斬りかかる。 思えば、私とリーズさんの出会いは、私が子どもの頃にまで遡る。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加