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「随分と上達したね」
「リーズさんの教え方がいいからですよ」
剣を置いて微笑むリーズさんに、私もそう言って微笑み返す。
本当にリーズさんは凄い。剣の扱いも上手いし、博識だし。
「だけどフレイ、ボクは炎の扱い方までは教えられないんだから。わかってる?」
「そうですけど……やっぱり氷の扱いの要領とは違うんですか?」
「違うに決まってるだろ?炎と氷は正反対なんだから」
私は炎の一族で炎の使い手。
彼は氷の一族で氷の使い手。
氷の一族は、炎の一族の宿敵であり、滅亡したと言われている。
そう。リーズさんは氷の一族の最後の生き残り。しかも、唯の生き残りではなく一族を統べる王……
氷の魔王なのだ。
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