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「今でも信じられないですよ、リーズさんが氷の魔王なんて」
「魔王だなんて。ボクにすればフレイのお祖父さんが炎の魔王なんだけど」
「そうですよね。すみません!!」
「いいよ、謝らなくて。そういうフレイのハッキリした物の言い方、好きだし」
そう言ってリーズさんは優しく微笑んだ。好きだと言われて、思わずドキリとする。
私の事を好きって言ってる訳じゃないって、わかってるんだけど。
「フレイ?どうしたの?」
「い、いや別に何でもないです。それじゃそろそろ戻るんで」
「うん。それじゃ、またね」
真っ赤な顔を隠すように頭を下げ、私は地下牢獄を急いで離れた。
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