【天獄統一】

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  雨は止むことを知らずに降り続いている。     「是非もなし・・か・・・」   相変わらず信長は何かを悟っているかのように 空を見つめる。   「面倒の掛かる家臣を持ったものですな、信長公よ」   その信長の隣に家康が座っている。   「・・・ふん」   「なーに、大丈夫ですよ。らしくないですね信長公」   「・・・家康っ」   刀を手に取り家康に突き付ける。   「言葉が過ぎるぞ、家康。何が目的だ?天下か?それとも私が憎いか?殺したいか?」   びくっと固まり、一旦呼吸を落ち着かせ 家康が口を開く。   「桶狭間の時も雨でした。あの時は雨のおかげで勝てたと言っても過言じゃない」   「何が言いたい?!」   「感付いていないとでも?信長公よ・・・」   「家康っ!!」   ぴりぴりとした空気に家康が煽り信長を挑発する。   「私は信長公を護衛する」     家康はこう言い放った。
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