29人が本棚に入れています
本棚に追加
家康はと言うと、
いつの間にか居なくなっている。
「あれ?家康殿は?」
あわてて探す秀吉。
それに対して
「さっきまで居たのにな」
と、光秀。
あれだけ呑んでいた家康が逃げれるはずがない。
「くそっ・・!信長様の仰る通りに・・・」
少し悔しそうに、でも顔はにやけていた。
「秀吉殿、何か用事が?」
残っていた塩水を飲み干し秀吉に尋ねる。
「あぁ・・今、此処に残って居るのは信長様と光秀と俺だろ?あ、それと家康。」
「そ、そうなるな」
「俺は、明日、中国地方の方に用があると出る。そしたら、一揆が起きてると嘘をつくんだ。そこで光秀に援軍を来させる」
ひっそりと光秀に話す。
「光秀・・信長様に、いつも罵倒されて頭に来てないか?今、信長様は何か体調が良くないのかボーッとしてるんだ。殺るなら今・・なんだ・・・」
こう続ける。
「・・・本気なのですか?」
一瞬の沈黙の後、
光秀が口を開く。
無言で頷く。
「・・分かった。時間が無い、詳細な作戦を立てよう」
「ふっ、本当、用心深いな光秀よ・・・」
それから約二時間弱、
二人は詳細な作戦を立てた。
この時、もう、日にちは変わっていた。
最初のコメントを投稿しよう!