【天獄統一】

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  家康はと言うと、 いつの間にか居なくなっている。   「あれ?家康殿は?」   あわてて探す秀吉。   それに対して 「さっきまで居たのにな」 と、光秀。   あれだけ呑んでいた家康が逃げれるはずがない。   「くそっ・・!信長様の仰る通りに・・・」   少し悔しそうに、でも顔はにやけていた。     「秀吉殿、何か用事が?」   残っていた塩水を飲み干し秀吉に尋ねる。   「あぁ・・今、此処に残って居るのは信長様と光秀と俺だろ?あ、それと家康。」 「そ、そうなるな」     「俺は、明日、中国地方の方に用があると出る。そしたら、一揆が起きてると嘘をつくんだ。そこで光秀に援軍を来させる」   ひっそりと光秀に話す。   「光秀・・信長様に、いつも罵倒されて頭に来てないか?今、信長様は何か体調が良くないのかボーッとしてるんだ。殺るなら今・・なんだ・・・」 こう続ける。   「・・・本気なのですか?」   一瞬の沈黙の後、 光秀が口を開く。   無言で頷く。   「・・分かった。時間が無い、詳細な作戦を立てよう」 「ふっ、本当、用心深いな光秀よ・・・」     それから約二時間弱、 二人は詳細な作戦を立てた。   この時、もう、日にちは変わっていた。
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