プロローグ

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  気づいたら知らない人達に囲まれていた。 その人達は目を細めて笑っていた。 何でそんな顔をしているか分からない。 『私達は貴方の家族』 眼鏡をかけた人が表情一つ変えずに喋る。 『まだ喋れねぇか?』 幼い顔立ちの人が覗き込んできた。 『大丈夫、怖がらなくていいわ』 綺麗な髪をなびかせ、手を握ってくる。 『初めまして、最後のトランプ』 そう言って、優しげに微笑んでいる人は頭を撫でた。 『君の名前は―――』  
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