裏切りは…

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私はこんなに好きなのに。 中2年の5月29日私は家出した。 母の実家まで歩いていた夜9時の苦しさ。 泊まる場所がなく公園にいた深夜1時の寒さ。 助けてくれたお兄さんの深夜2時の暖かさ。 泊めてくれた叔母さんの深夜3時の温もり。 翌日の朝7時…叔母さんがつくったパスタは世界で1番おいしかった。 私は母の実家に行った。 恐かった。 追い出されるかも知れない。 ドアを開けるとお祖父ちゃん。 事情を聞くと、「もうすぐババが早朝出勤から帰るから待ってなさい。」と仕事に行った。 お祖父ちゃんは優しいしあまり怒らないから心配ない。 けどババは恐かった何言われるかわかったもんじゃない。 帰ってきた。 「…でっかい顔。」 5年ぶりに会った初の一言。 変わってない。 親戚の人もきた。 みんな、みんな変わってない。 変わってたのはママだった。 知らない妹と弟。 苦しかった。 ママは児童相談所やいろいろとやってくれた。 ママの優しさは変わってない。 2回の転校もあった。 不登校にもなった。 精神面が狂いだした。 知ってしまった。 私は多重人格。 幻聴、幻覚、被害妄想、自傷がひどくなったり…たくさんあった。 苦しかった。 恐かった。 それは私だけじゃないんだ。 毎日そうやって生きた。
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