プロローグ

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壁を背に押し付け、弾丸の雨を凌ぎながら少女は思った。 私が生まれた時。 もうすでに空は真っ赤に燃えあがっていた。 戦争は過激さを増し、戦闘機や戦車、あらゆる兵器に何時も命を狙われた。 何時もそうだ。 辛いのは下の立場の人間。 戦争をする事を決めた奴らは自分は安全な所に隠れ、偉そうに命令を下してくる。 奴らに下の人間の苦しみなんてわかるはずもない。 わかって欲しくもない。
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