プロローグ

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『何をぼーっとしてるんだ!? 一刻も早く待避するんだ!!』 横から怒鳴り声が聞こえた。 『此処で逃げても何も変わらないよ!!』 悲鳴のような返事を返した。 そうだ、此処で逃げても何も変わらない。 もう他の人が死んでいくのを見るのはうんざりだ。 『もう勝機は...ない。 隊長命令だお前だけでも逃げろ!!!』 ドカーーーーーーンッッッ!!!! 隊長の必死で振り絞った声も掻き消されそうに成る程の爆音が周りに轟く。 どうやら戦車が近づいてきているようだった。
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