*第1章*

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隣にいた女の子達が言ってたのは、あの人の事だ、絶対。 そう確信するほどに、彼は誰が見ても格好の良い顔立ちをしていた。 走って乱れたダークレッドのリボンを結びなおす。 そういえば、さっきの人はネクタイの色がダークブラウンだったなぁ。 学年は今年は、1年=ダークレッド。 2年=ダークブラウン。 3年=ダークブルーだったから。 あの人は2年生で、私の先輩にあたる人かぁ。 ・・・って、また分析してるし。 頭を軽く振って、香蘭高校への道を急いだ。 駅を出てから、香蘭高校であろう校舎が堂々と建っているのが見える。 駅からこんなにデカく見えるなんて、近くで見たらどれだけ大きいんだろ。 とりあえず、道順を知らなかった私は、適当な道を歩き、香蘭高校を目指した。 とりあえず迷う事はなく、香蘭高校に着く事が出来た。 校門の前で足を止め、予想を遥かに超えて大きかった校舎をしばらく眺めた。 学校というよりも、外観がこれでは見た目は高級なホテルみたいだ。 立ち尽くす私の横を、私と同じリボンを首元に結んだ生徒達が続々と校内へと入っていく。 私もそれに紛れて、入学式の行われる普通の1つの高校が入りそうな大きさの体育館へと滑りこんだ。  
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