忘れたい過去

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中学に入った俺は人並みの生活に戻ったが里山 香のせいですっかり女性恐怖症になり、ろくに彼女もできないまま中学、高校を卒業した。 高校を卒業した後は大学に進学し、平凡なスクールライフを送っていた、女はいないが 「おーい薫ちゃん」 いつものように登校していたら後ろから声がした。 「その薫ちゃんてのやめろよ、俺は男だ」 「いいじゃんかよ別に薫ちゃんは薫ちゃんじゃん」 ニコニコしながら声をかけてきたこいつは高校の時知り合った、親友竹田 一(はじめ)だ。 こいつといると楽しいから、同じ大学を選んだ。 「たくしょうがないな」 「えへへ、どーも」 「ところで何の用だ?」 「ひっでー用がなきゃ一緒に登校しちゃ駄目なの?」 「いや駄目じゃないけど」 こいつはいつも面倒事を持ってくるから変に警戒しちまう 「本当は用はあるけどね」 竹田はニコニコしながらそう言ってきた。 「はぁ~やっぱりか、で何の用だ?金なら貸さんぞ」 「え~~やっぱりぃ・・・て、そうじゃなくて」 「ん、金じゃないのか?」 「それもあるが、今日はお前に付き合って欲しくて」 「何処にだ? 金は貸さんぞ」 「あ、やっぱり、じゃなくていいから付き合えいいな」 「ち、解ったよ付き合ってやるよ」 「よしサンキュー、これで女の子集まる」 「女の子?」
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