忘れたい過去

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「あり、薫ちゃん早! そんなに楽しみだった」 「お前なぁ今いったい何時だと思ってるんだ?」 「何時って4時集合だったでしょ?」 「今4時10分だぞ」 「そうなの?俺の時計ズレてるかも、エヘッ」 エヘッって大丈夫かコイツ? 「相変わらずね竹ちゃんは」 静絵さんが懐かしそうに話しかける 「あ、静絵さんおひさー、懐かしいな相変わらず美人ですね」 「相変わらずお世辞が上手ねぇ竹ちゃんは」 「本当の事っすよ~」 「ふふ、ありがとう」 なんかこのやり取りを見るのも懐かしいな 「で今日は何の用なんだよ?」 「ん?・・・ああ今日はまた別の場所で他の奴と落ち合うことになってるんだ」 こいつ絶対忘れてたな 「他の奴?そんなん聞いてないぞ」 「ん、そうだっけ、まぁ来れば解る行こうぜ」 「行くって何処にだ」 「着いてくればわかるよ」 こいつはいつもこれだから困る 「それじゃ静絵さん、また来ますね」 「はーい待ってますよ」 静絵さんに別れを告げ竹田の後を追う 5分程歩き着いたのは何処にでもあるような居酒屋だった 「ここか?」 「そうだ、まぁ入ろうぜ」 竹田に促されるまま俺は店の中に入った。
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