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小学校3年生になりたての春。
親の離婚で引っ越してきた俺は一人の女の子に出合った。
いや……ほんとは男の子だったんだけども。
それが悠ちゃん。
女の子だと思っていたから数日後、背中に黒いランドセルを背負ってる悠ちゃんを見たときはビックリした。
「くくっ…あん時はほんとに…っ」
「…っ…うーん……。」
「?!!」
び…ビックリしたぁー!
起きたのかと…!
「…驚かせんなよな。」
ちょっとむくれてみながら悠ちゃんの頬をつつくと身をよじらせた。
それが可愛くて、俺は必死に緩む口元を押さえたんだ。
「…ぅー………きょ、う…。」
「えっ……?」
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