この気持ちを何と呼ぶのだろう

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制服を着ているにあたってここの生徒だろう。 ――何年生だろ…? 「………っ?!」 そんな考えを巡らせているとそいつと目が合った。 「………誰ですか?」 低く甘い声だった。 いまだに状況に困惑している俺にそいつは近付いて不思議そうに顔をのぞき込んだ。 「えっ!ちょ……なぁっ…?!」 近付いてきたその美麗な顔にたじろぎ俺は情けないことに驚き、その場に尻餅をついてしまった。 ……穴があるなら入りたいってこういう時使うんだよな…? 情けない自分に心の中で大きくため息をつくと頭上からクス…と含み笑いが聞こえた。 .
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