運命のイタズラ。

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私たち看護学生も3年ともなれば、実習...実習...レポート...レポート...実習...。 そんな忙しい合間をぬっては、国家試験の受験勉強をする。 超!多忙なんです。 徹夜でレポート書いたりします。 「はーい、じゃあ次の実習の配属先発表しますよー?」 実習先になる科はかなりのキーポイントになる。 色んな科に行ってきたけど、看護師さんが親切で優しい科もあれば鬼のように冷たく怖い科もあった。 徹夜で書いた、看護計画書を破いて捨てられたりもしたし。 そう。忙しい科は意外と親切だったりもする。 実習生の手も借りたいほどなんです。 ただ比較的落ち着いてる患者さんが多い科は、あたしたちは暇潰しのストレス発散の的。 でもこれは、多分。 看護師になる前に精神的に強くなる為に、必要なんだ!っと言い聞かせている。 そして、みんな。嫌な看護師さんも学生のころには誰もが通る道だと。避けては通れないんだって。 あー、怖い怖い。 怖いと有名な耳鼻科や口腔外科には配属されたくない。 「・・・南野 莉子っ!」 「はいっ!!」 遂に呼ばれた。 「莉子は、外科っ。錦戸先生にそのせつはお世話になりましたって、ちゃんとお礼言うんだよー?」 げ、げげ、外科っ!? 嘘でしょー!? 昨日、先生と電話で話した時には何も言われなかったし。 お医者様は学生なんて気にしないから知らないのかな・・・? 教えたらビックリするよね? うれしいような、なんか恥ずかしいような。 先生の、先生姿は貴重なんだけど・・・ でも、顔には嬉しいって書いてたみたいで(笑) 「ねぇ、りこ。そんなニヤニヤしてるけど、外科ってそんな評判イイ科だったっけ?」 隣の席のまどかが、あたしの服をシャープペンでつついてくる。 。
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