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「高橋さん!外科の錦戸先生が診てくれるそおだから、外科まで連れてってくれる?」
職員室に完備された車いすをあたしの横にセッティングしながら先生が言った。
「いいですよ、」
まどかはニコっと笑って快く引き受けてくれた。
実習で車椅子を押す側だったのに。
まさか自分が押される側になるなんてね?笑、
看護学校と病院は
渡り廊下を通じて
行き来出来るように
なっている。
もう外来の診察時間が終わり、人けのない受付の前を通り過ぎて。
外来診察室をノックする。
……コンコン!
「はい、どうぞ~」
すぐに返答がくる。
「失礼しますっ!」
そこであたしは
いぢわるな彼と初対面を
果たした。
。
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