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「あ、潤美さん!
おはようございます。」
「………おはよ。」
「………!!!
すっごい!
あの潤美さんがあいさつ返してくれた!」
一人の女の子がピョンピョンと跳ねて、かわいく喜ぶ。
「まぢで!?
いいなぁ…」
「………」
下北 潤美はその子たちを横目で見て、興味がないとばかりに前に目を向けた。
あいさつをされても、ほとんどは目で相手を見るだけ。
学校では誰とも話さず、一人で過ごす高嶺の花のような存在。
そんな凛々しく美しい彼女に、男女問わずみんなが憧れを持っていた。
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