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「「「きゃー----!」」」
「…っ!?」
廊下を歩いていると、大きな声が耳に響いた。
な、何事?
私は声がした教室をチラッと見た。
あ、荒木 恭平くんだっけ…?
相変わらずすごい人気だなぁ。
何もしなくても周りに人が集まるのは、どんな感じなのかな…
やっぱり楽しいのかな。
周りの子たちも、荒木くんもすごく笑顔で…
正直すごくうらやましい。
私は何でかは分からないけど怖がられているから、恐る恐る声をかけられるだけ。
(みんなは潤美が綺麗だから緊張して、自然に話せないだけ。)
まともに話せるのは、家族くらいだし。
いつ、私は向こうの世界に入る事が出来る?
いや、もしかしたら一生ないかも…
今の私にとって、荒木くんたちの世界は、すごく眩しかった。
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