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今日は久々の世界会議だった。俺はいつも通り、HEROとしての役割を果たしたんだぞ!
まぁ、いつも通りなんて言ったけど、ほんとは今からアーサーとデートなんだ。会議室にまだ居るだろうから、迎えにいくよ。
『アーサー?』
ドアの隙間から会議室を覗き込むと、菊と楽しそうに話してる彼がいた。
…何やってるんだい、アーサー。
訳も無く、無性に苛立った。君は俺と約束してるんじゃなかったのかい?どうして菊と喋ってる?俺はどうでもいいのかい?
普段はこんなこと考えずに彼を引っ張って行くんだろうけど、今日は何故だかそれが出来なかった。そりゃあ、菊とアーサーはずっと昔から仲が良いのはしってるよ。だけど、俺は菊がアーサーに出会う前からアーサーを知っていたし、アーサーのことが好きなんだぞ!
『あ、アル!』
『おや、アルフレッドさん』
扉の影に立っていると、俺に気付いた2人が走ってきた。俺はもう、感情を抑えることが出来ずに、アーサーの腕を掴んで会議室を飛び出した。
next アーサーside
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