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「何だよアル…どした?」
会議が終わって、アルとデートまでの待ち時間。俺は本田に頼みたいことがあって、部屋に残っていた。
本田は快く引き受けてくれて、待ち合わせ場所に向かおうと思った矢先。アルに腕を掴まれてこの状況だ。しかも機嫌が悪い。
「………。」
さっきから同じ質問を繰り返してみるが、無視だ。何に腹立ててんだか、こいつは。
「いい加減、言ったらどうだ?言わなきゃわかんねぇよ。」
綺麗な金糸の髪を撫でる。そういや、昔も同じことした気がするな。
「…君は俺より菊が好きなのかい?」
「は?」
まーた、突拍子もないこと言い出しやがって。あれか、会議室で話してたの見たからだな。
大人なんだか子供なんだか。
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