7531人が本棚に入れています
本棚に追加
/182ページ
〔紺視点〕
―その頃理事長室では・・・
「優妃ちゃんが理事長の・・・」
俺の横で紫音が確認するように呟く。
新菜優妃、理事長の姪。
どんな美人も落としてたあの紫音をひっぱたいたからな
・・・ただ者じゃないと思ったけどね(笑)
「紫音は優妃ちゃんに嫌われちゃったもんねー」
「うるせぇ、チビ」
「!!ビンタされたのって女遊び酷すぎた罰なんじゃない~?」
「あれは痛かった・・・」
紫音と蘇旺のくだらないやりとりを横目で見て、俺は気になっていたことを口にした。
「・・・でも、何でこんな急な転校を?」
理事長の表情が暗くなる。
何だ?
そんなに深刻なことがあるのか?
「・・・優妃には言わないようにしてくれ」
そう言って理事長ゆっくりと話始めた。
新菜優妃のことを。
最初のコメントを投稿しよう!