俺らのアイドル

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「つか、いつまで抱きしめてんねん。離せ。」 「朝のあいさつやんか。」 「小学校からやり直して来ぃや」 そんな朝のあいさつ無いわ。 後ろから俺の胸辺りに回された大倉の腕を掴み、するりとそこから抜け出す俺。 振り返って大倉を見れば、何だか残念そうな顔で俺を見ていた。 「なんで逃げるーん?」 「正当防衛やで。」 「えぇ!!俺、傷ついたぁ~」 次は嘘泣きをし始めた大倉。 こういう場合、放置プレイか? 色々考えていると、 「亮せんせー♪」 尻尾を振る大型犬さながらの、内博貴が笑顔で駆け寄って来た。 そして、そのまま内に抱きしめられる俺。 大倉といい、内といい。 ハグ=あいさつになってへん? しかも、こいつらデカイから腕の中にすっぽりと収まってしまう自分がイヤになってくる。 「りょーせんせー!」 「・・・はいはい。」 俺は高校教師になったはずやのに、内を相手にしてると小学生を相手にしてるみたいに思う。 それって俺だけ?←  
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