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「アリス…………」
男の声が静かになった部屋に響く
「……そういえば」
少し俯いていたアリスが思い出したようにつぶやく
「魔物の数が依頼書に書いてあったのは50万だったのに行ったら100万だったんだが」
「え」
依頼書とは、ギルド側から、依頼を受けるものにでる依頼と、場所などが細かく書かれている紙である。
男は手元にあった書類をぱらぱらとめくる
「あ」
「あ?」
「………すいませんでした伝達ミスでした。ごめんなさい。」
男はアリスの足元で土下座を始める
アリスは男を見下ろし、
「たい焼き100個」
「100!!??多くね!!!???」
吐き捨てるアリスに対し、男は驚いたように見上げる
「は?50万が100万だよ?ざけてんの?」
「…………せ、せめて50…………。」
「100」
「…はい」
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