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ザッ、ザッ、ザッ…キュッ、キュッ、キュッ…
深く積もる雪に時々足を持って行かれそうになりながら雪の感触を楽しんでいると、いつもは使わない路地が見えた
『雪ばかり見ていたから気が付かなかった……こっちの方に出ちゃったのか…』
その路地は朝でも昼でも薄暗くジメジメとしているので、僕は通った事がない
その路地を使うのは少し…いや、だいぶ気が引けるけど、戻るのも億劫だな……
『よしっ』
僕は覚悟を決めて路地に入った
思えばこの時すでに、見えない“何か”に手招きをされていたのかも知れない……
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