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『おかえり、早かったな!』
それでも平然を装ってるつもりなんやろうか。
明らかに動揺してる信ちゃんは可愛いんやけど、腹が立つ。
「隠れんと、男なら堂々と出てきはったらどうですか。・・・ゆうちん?」
信ちゃんの表情が一気に変化したかと思えば僕の挑発にのったゆうちんが部屋から出てきた。
『ちょ、きみ!』
きみ?いつもならヨコって呼んでるくせに。
ゆうちんは何も言わず、靴の踵も踏んだままで玄関を後にした。
「僕じゃ足りひんかったの?夜はあんなに激しくしてあげとるのに。」
ぐっと拳を握って真っ赤な顔を隠すようにして俯く信ちゃん。
可愛くて、愛しくて、壊したくなる。
『あの、・・・りゅうへい?』
気付けば僕は寝室のベッドに信ちゃんを押し倒してた。
今朝は綺麗だった筈のシーツがしわくちゃになってるのを見れば無性に怒りが込み上げてくる。
名前を呼ばれれば惚けたように首を傾げながら信ちゃんの服を引き裂いて両手を縛ってやる。
「僕だけの信ちゃん、たっくさん愛してあげる。」
end
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