二、最初の出会い

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そう、俺は学校に向かっていた。 律皇台学園という学校らしい。 らしいと言うには理由がある。 俺はその学校を知らない訳だ。 いわゆる編入生。 そんなところ。 「めんどいな、“加速”でも使うか」 そう考え、足に魔力を注ぎ込む。 が、その時ふと目線が横に逸れた。 あれは……? 「ようよう、ねえちゃん。俺らと遊ばねえ」 「もちろんイヤだとは言わねぇよなぁ~?」 大きな体格の男が三人。 そいつらに囲まれている女が一人。 なるほど。これがいわゆるナンパという類だな。 「ほら行くぜ。どうだマルオ。ホテルでも取ろうぜ!」 マルオと呼ばれた男はゲラゲラと下品に笑い出し、女を連れ出そうと無理矢理手を掴もうとした。 女は…………当たり前に抵抗している。 明らかに嫌がっていた。 あまり見ていて楽しい光景ではない。 銀髪の少年はそいつらに近づいた。  
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