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時は少しさかのぼる――――。
優也は私を庇ったせいで事故に合い、記憶を無くしてしまった。
それを聞いて、私はその場で泣き崩れたい気持ちで一杯になる。
優也が私の名前を呼んでくれたとき、冗談だと思ったけど、携帯に名前が表示されたんだってすぐに気付いた。
「優也が謝る必要ないよ! 」
私は溢れそうになる涙をこらえ、精一杯笑顔を作ってそう言う。
だって悪いのは優也じゃない・・・・。
優也の注意も聞かず、浮かれて道の真ん中を歩いてた私が悪いんだ。
「俺は君と、どんな関係? 」
私は優也の彼女。
すぐにでもそう言いたい。
でも私にそんな資格は無いんだ。
「幼なじみだよ! 優也とは小さい頃から一緒にいたんだ。私のことは亜実って呼んでた! 」
今の私には、優也の彼女でいる資格は無いんだ。
私は幼なじみとして、貴方を支え続ける。
そして、もしも許されるなら・・・・
もう一度君が私を好きになってくれるなら・・・・
また私と付き合ってね、優也。
ずっと待ってるから・・・・
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