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私はそれから毎日、優也の病院に朝から夕方まで通った。
優也は私のことを忘れてしまったけど、ここからまた新しく作っていけばいい。
優也の過去の話をしたり、学校の話をしたり、優也が好きだったゲームを覚えて、一緒にやったりもした。
でも不思議な感じ。
記憶喪失になったのに、ゲームのやり方や頭の良さは変わってない。
気になって調べてみたら、こんな風に出てた。
【健忘】
過去の思い出的記憶が、何か大きなきっかけによって消える。
但し、知能的記憶(勉強など)は消えないことが多い。
それを調べてたら、思い出さないこともかなりあると知った。
でもそれは仕方ない。
思い出してくれれば嬉しいけど、私は優也の傍にいられれば、それだけでいいから。
私は毎日優也の病院を出ると、学校に向かった。
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