おやすみなさい 【2】

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視界の端に次々とテーブルに出されるポテトやつまみが映る。 …あとどのくらいここにいるんやろ。 ため息を押し込み歌い続けた。 Γごゆっくりどうぞー」 おぼんを脇に深々とお辞儀をした店員をちらりと見ると、 Γあ、」 こいつや。 思わず立ち上がると、同時にテーブルがガタンと音をたて、ぐらりとグラスが傾いた。 危な… 手を伸ばした直後に、太ももに冷たい感覚とパシャーンと床に飛び散る破片。 きゃぁという女の悲鳴が聞こえた。 あー… やってもうた……。 .
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