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啓太は家を出て少し歩いたところにあるファミレスに入る
「よ、啓太元気そうで何より!」
「優斗、なんか久しぶりな感じがする~」
啓太は優斗の向かい側に座る
「で、告白はできたのか?」
店員さんが運んでくれた水を盛大に吹く
「きたねーぞ、啓太」
「っ、げほっ…なにをいきなり…」
「だって、親友としちゃあ、気になるじゃん!」
「………言ってないけど…なんか二人でいるとき甘い空気になってる…」
「へぇ~、まぁ啓太は嬉しいんだろ?」
優斗はにやにやしながら聞いてくる
「う、うるさいなっ」
優斗とたわいもない話で盛り上がりあっというまに夕方
啓太のポケットの中で携帯が震えだす…
「…ん?」
携帯を開いて画面を見るとそこには
鷹藤瑛
な、なんでだっ!?
アド交換した記憶ないんだけど……
啓太が携帯をガン見していたら
「なんだ~、愛しの彼氏からメールか?」
「……ごめん、優斗俺…行ってくる」
「あ、呼び出し…
うん、行ってこい…ついでに告白な!」
「…なっ!無茶言うなよな
っ!!」
啓太はファミレスを飛び出す
携帯画面には
公園にいる
待ってる
なんだろ…携帯を握りしめ全速力で走る
少し薄暗くなった公園に一つの影…
「あ、あきらっ!」
「……啓太」
瑛が啓太に気がづいて振り向く
「あきらっ、どうかしたのっ?」
走ったせいで息切れがする
瑛が啓太の目の前まで来る自然と見上げる形になる
「……あきら?」
薄暗くて表情が見えづらい
冷たい風が頬を撫でていく
「……啓太…俺が……お前に…
告白したことは…なかったこ
とにしてくれ」
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