青空の下の雪

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青空の下の雪

携帯のアラームが部屋に響く 「・・・うぅ、うん?」 啓太は携帯を開く 「あ、あと少しくらい寝れる…」 また目をつぶって2度寝しようとしたら… 「啓太ー、友達が迎えに来たわよー、鷹藤君て子がー」 ガバッ 啓太は勢いよく起きかがる 「……はぁあああ!?」 あわてて制服に着替えてリビングに降りると 鷹藤がお茶を飲んでいた 「お、お待たせしてごめんなさい…」 啓太はまだ、寝癖などがある。 それを見た鷹藤がかわいいと思いながらにやける口を手で覆う 「いや、俺の方こそ、いきなり来てしかもお邪魔して悪い…」 「もう、啓太ったら、こんな素敵な友達がいたなら連れて来なさいよね。 鷹藤くんはどんどん家に来ていいのよ、優斗くんも前は来てたんだから。」 啓太の母はにっこり笑いながら言う 鷹藤の眉間に皺が寄る 「…っ」 「……そろそろ、行くか啓太?」 「は、はい」 「じゃあ、失礼します。」 鷹藤は軽くお辞儀をし家を出ていく 啓太は鷹藤を追って家を出る。 「…啓太、優斗って奴となんもないよな。」 鷹藤はできるだけ優しく問い掛けてきたが眉間の皺はまだ残っている 「な、なんにもないですっ」 俺と優斗はそんな関係じゃないです!! 「…信じるからな」 ちゅと頬にキスを落としてくる 「…っ、こ、こんなところでやめてください…」 啓太の顔が赤くなる 学校の近くまで来るとさすがに周りがざわつく 視線が痛い、痛い… 「…っ」 「大丈夫だ」 鷹藤が啓太の手を握る ぎ、逆効果ぁぁぁぁぁああああああ!! あ、あぁ周りからの視線がぁ…… 教室前にて 「迎えに来るからな」 「はい…」 鷹藤は啓太の頭なでてから行った
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