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最初に口を開いたのは准一。
「やっと…会えた」
「ごめんなさい」
「話聞くから。お前が抱えてるもの全部話してくれ」
「うん…」
私はありのままを話した。
子供が欲しくてもできなかった事
修二が子供を欲しがっていた事
お互いの気持ちがどんどん離れていった事
修二がある女性と会い、その女性が身籠った事
泣いて責めたかったけれど本当の自分を晒けだすのが嫌で、その女性に修二の子供を産んでくれと頼み、心を痛めた事…
そして
准一の子供も授かってあげられないかもしれないという不安
その為に心が離れてしまうのではないかという不安…
もう…こんな不安を抱えたくなくて准一にあんな事を言ってしまった事。
本当は…自分が傷つくのが嫌で逃げ出そうとした事。
最後まで准一は話を聞いてくれた。
「バカヤロ…」
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