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「俺…言ったよな?
俺の前では泣いていい、怒っていい、自分の気持ちを押さえるなって…全部俺が受け止めるって」
コクン…
頷くのがやっと。
話終わったという安堵感と解放された思いで涙が溢れて声が出せない……。
「子供の事な?」
といいながら私の肩を掴み、私を自分の正面に向き合わせた。
「俺は穂香が隣に居てくれればそれでいい。
この先40年50年変わらない。
人生の最期を迎えるまで変わらない。約束する」
「准一」
「だからバカな事考えるな。頼むから…」
「ごめ…ん」
「わかった?」
「うん」
「俺の事…信じて」
「うん」
「一緒にじぃちゃんとばぁちゃんになろう」
「う……ん」
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