にちじょう。

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「あ、おとーさん!」 「ほんとだあ~かいとーさぁん!どこいくのぉーっ」 ― 季節は、秋。 茜色の空がおちていく 5時の音楽と一緒に外から 子供の声が聞こえる。 「かーらぁすーぅなぜなくのぉ」 「からすの勝手でしょー?」 「えー!それ違うよー!!」 そんな声を聞きながら目をさました。 「ん…っ、あー…」 紙が散乱している机に伏せていた体を起こす。 ぐーっと背を伸ばしながら近くの時計に目をやる。 「あーそろそろいくかな…」 財布と上着をもって部屋をでる。 玄関に飾ってある写真にちらりと視線を動かし、小さく 「いってきます」 呟いて家を後にした。 時刻は、夕方5時10分、 .
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