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《彩・美佳・弘・大和》
テーマパークは、全ての電気が消え、真っ暗になっていた。
静まり返った園内に、風の音だけが聞こえる。
4人は、携帯のライトを頼りに歩いている。
「探すと言っても…… こんだけ広い場所だぞ……骨が折れそうだ。」
「それに暗いしな。」
弘と大和は辺りを見渡す。
「やっぱり繋がらない……」
彩と美佳は、香苗と理恵に電話を掛けていた。
「なら先生に電話してみるか。」
「弘君、先生の番号知ってるの?」
「まぁな。」
弘が先生の携帯に電話をかける。
…………
「駄目か……」
4人の不安がどんどん増してきた。
「ん?」
「どうした、大和?」
「いや、遠くから声が聞こえた気がする……」
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