異変

9/23
前へ
/78ページ
次へ
川口は、瀕死の理恵を乱暴に引きずり、弘達の前に持ってきた。 地面には、大量の血の跡が残されている。 理恵は目を見開き、「助けて。」と言いたげな目で川口を見ている。 「よーく見ておくんだな……」 そう言い、力一杯、理恵の腹を踏みつける。 「がああ……がぁ……ぐ……」 理恵の口から、噴水のように血が吹き出る。 悲鳴を上げる事すら出来ていない。 「まだまだ楽にはさせねぇぞ!」 「がぁ……」 ひたすら理恵の腹を力強く踏みつける。 おびただしい量の返り血が弘達を赤く染めていく。 理恵の胴体部分は滅茶苦茶にされ、やがて動かなくなった。 四人とも腰を抜かし、体をガクガクと震わせている。 彩と美佳は、泣き崩れている。 一方で、川口と他の従業員は笑っていた……
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1567人が本棚に入れています
本棚に追加