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「さあ、さっさとバスに戻ろうか。ついてこい。」
「く……」
弘と大和は、なんとか立ち上がる。そして、彩と美佳を立ち上がらせてあげた。
悲しみに打ちひしがれていたが、従わないと殺される。
無理にでも体を動かす必要がある。
なんとか川口の後をついていく。
「川口さん、やっと見つけましたよ。」
他の従業員が、何かを引きずってきた。
「せ、先生……」
引きずられていたのは、先生だった……
服は血まみれだった。
誰がどう見ても、助からない状態だった……
「こいつ、かなりかなりしぶとかったですよ。
『俺の生徒に何かしたら許さないぞ。』
って言ってましたよ。」
「生徒思いの先生だなあ。」
そんな会話を、笑いながらしている従業員達。
パァン!!
「!!!」
突然、銃声が一つ響いた。
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