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「はあはあ……」
弘は、息が切れそうになっていた。
体力というよりは精神力の限界だった。
手足の震えが止まらない。
皆で楽しむ目的で来たはずなのに……
突然、クラスメートと先生が殺されてしまった。
そして、殺戮を楽しんでいる狂った従業員達。
いつパニックを起こしてもおかしくない。
「がは……」
美佳が大量の血を吐き出し、弘の体に降り注がれていく。
生暖かい感触が、広範囲に伝わってくる。
「うわああああ……」
屈強な弘が、弱々しい悲鳴を上げた……
そして、その場にひざまずいてしまった。
おんぶされていた美佳が、地面にずり落ちる。
「あああ……」
もがき苦しんでいる美佳を見て、途方もない恐怖に襲われる。
完全にパニックに陥っていた。
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