悪魔

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辺りを見渡すと、物陰に黒塗りの高級車が止まっていた。 この時点で40名の内3名を殺してしまったからな。 殺人衝動が押さえきれなかった。 ここで殺すのは予定外……だが彼らにとってもいい余興になっただろう。 プルルル…… 早速携帯に着信が入る。 「もしもし……」 「何をやっているんだ、川口!」 早速叱責される。 「申し訳ありません。つい殺してしまいました。ですが、あの場所以外での殺しは、新鮮でしたよね?」 「ふん……まあな……死体の回収、忘れるなよ。血痕は一滴も残すな。我々は、先に行く。」 「わかりました。」 携帯を閉じる。 「お前達、車を用意しろ。死体を回収する。血痕も全て洗い流すんだ。」 「了解致しました。」 余っている者を使い、処理をさせる。 「さて……」 俺は、弘君に見捨てられた女子生徒を回収することにした。 顔は、大量の涙で濡れており、とても悲しそうな表情をしていた。 最後の最後に、感情が爆発したんだろう。 通報しようとしなければ、こんな事にはならなかったんだぞ。 死体を黒いビニール袋に押し込み、車に乗せる。 一通り、作業は終了した。 「血も全部洗い流したか?」 「はい。」 少し遅くなったが、出発だ。 何台かの車に分かれて、時間をずらして出発する。
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