1567人が本棚に入れています
本棚に追加
数時間走り、目的地に到着する。
これから始まるゲームの舞台だ。
20階建ての建物。
だが、普通の建物とは構造はまるで違う。
窓は一つもなく、建物は全て鋼鉄で囲まれている。
まるで要塞だ。
出入口は、たったの一つだけ。車両が入れる巨大な扉だ。
しかもその扉は、内部からしか開ける事は出来ない。
携帯を開く。
「俺だ。開けてくれ。」
「はい。」
内部の電話番号を知っている者が、こうやって外部から連絡をしない限り、扉は開かない。
ゴォオオオ……
扉が開かれると同時に、アクセルを踏み込み、速やかに中に入る。
ゴォオオオ……
そして、すぐに扉は閉ざされる。
扉が開いている瞬間は、ごく僅か。
そして、彼らの乗ったバスを視界に捉える。
「ゲームスタートだ……」
彼らにとっては過酷なゲームだが……
最初のコメントを投稿しよう!