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《聖斗視点》
従業員に促され、アイマスクを外す。
久しぶりに視界が開けた。
ここはどうやら建物の中のようだ。
バスから降ろされる。
「暗いよぉ……」
「もうやだよ……」
女子たちは一つの場所に固まっている。
「ここは……」
辺りを見渡す。
薄暗くただの広い空間に何台かの車が止まっている。
所々にある蛍光灯が、辺りを照らしている。
ちょうどデパートの地下駐車場みたいな雰囲気だ。
止まっている車から、何人かの男が降りてきた。
弘と大和は、その内の一人を睨んだ。
「そう睨むなよ。」
「川口……アンタの目的は何だ……」
弘が川口という男に質問をした。
香苗達を探しにいってる時に名前を知ったようだ。
「特に目的は無い。単なる娯楽だよ。」
「娯楽だと……！人が死んでるんだぞ！」
「それが俺の娯楽なんだよ。これから俺を楽しませてくれよ。」
「……」
弘は絶句していた。
「こいつ頭おかしいだろ……」
門原も苦笑していた。
「さあ、ゲームを始めようか。」
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