1567人が本棚に入れています
本棚に追加
/78ページ
「ふわぁああ……」
目覚ましの音で、俺は目が覚めた。
「やべ……寒い。」
天気予報通り、かなりの寒さだ。さすがにすぐには布団から出られそうにない。
健一はまじで遅刻かもな……
10分ほど布団の中でくるまっていた俺は、体を起こした。
顔を洗い、歯を磨き、準備をする。
朝ご飯はバスの中で食べることにした。
「財布もちゃんと持って……」
荷物の確認をする。
「忘れ物はないな。」
「いってきまーす!」
外に出た瞬間、強烈な冷気が俺を襲った。
吐く息が白い。
寒さをこらえ、自転車に乗る。
健一と待ち合わせをする、いつもの交差点に向かうことにする。
いつも通っている通学路が違った道に見える。
民家の電気はついておらず、真っ暗だ。
いつもならこの道路は学生が大勢いる。
が、今は犬の散歩をしている人だけしか人通りがない。
走っていくうちに、いつもの交差点についた。
夜なら車通りは多いこの交差点だが、今は車通りも少ない。
最初のコメントを投稿しよう!