天国の記憶

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天国の記憶

『ねぇ、母様。人は死んだらどうなるの?』 幼い私の姿が蘇る。走馬燈というやつだろう。 『人は死ぬと、お星になるのよ。杏朱はきっと綺麗なお星になるわ』 優しく言ってくれた母を思い出した。 (……嘘つき……) 星になんてなれない。もう子供じゃないからそんな事ぐらい分かってた。 じゃあ、この感じはなんだろう。 空に浮くような、引っ張られるような……
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