アシタカせっ記

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せっ記とは 草に埋もれながら 耳から耳へと語り継がれた物語のこと 正史には残らない 辺境の地に生きた ひとりの若者のことを 人々は いつまでも忘れずに語り継いで来た アシタカと呼ばれた その若者が いかに雄々しく 勇敢だったかを・・・・・・ 残酷な運命に翻弄されながらも いかに深く 人々や森を愛したかを・・・・・・ そのひとみが いかに澄んでいたかを・・・・・・ 山に生きる 忍耐強い人々は つらい暮らしの中で くり返し くり返し 子供等に語り継いだのだった アシタカのようにおなり アシタカのように生きよ と・・・・・・
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