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ーー次の日の朝
「さく、ら…
さくら…
さくらー。」
うーん…?
眠い…
「おはよう。
さくら。
朝ご飯作ったからね。
食べ終わったら言ってね。
髪、結んであげるから。」
「おはよー…
うん、分かったぁ。」
いつもこんな感じだった。
お母さんはいつも私に優しくしてくれる。
小さい頃からたくさんの愛情をくれた。
私のたった一つの居場所のような気がした…
学校でのことは話さない。
だってお母さん、心配しすぎてうるさそうだったから。
ご飯を食べ終わって、髪を結んでもらった。
私は髪が長い。
腰まであるストレート。
それを高めに2つに結んだ髪型。
いつもと同じ。
この髪型が定着していた…
「さくらー
学校は楽しい?」
「…うん!
楽しいよ~♪」
「そう!
良かった。
…はい!できたよ。」
「ありがとう。
じゃあ、行ってきまーす!」
午前7時…
いつもと同じ時間にでた。
お母さんには本当のこと言えないな…
と歩きながら考えた。
昨日のことも。
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